いよいよ手術当日。昨日はなかなか眠れなくて4時30分ごろから起床し、絶飲時間の6時までに最後の飲水をすませてその時を待ちました。
流れに任せて、先生やスタッフの皆さんを信じるしかない。赤ちゃんにも会えるそのときの喜びを想像して手術に挑みました😌
手術日の流れ
手術予定時間は午前9時、朝から1日の流れはこんな感じでした😌
6時
バイタルチェック、NSTチェック、採血,点滴開始、弾圧ストッキング着用
(採血は、血小板が下がり気味だったので手術できる値かどうかの最終チェック→結果は大丈夫でした!)
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手術まで自由タイム。私は息子に折り紙で恐竜を作ってあげました。後で来てくれる母に渡して、帰宅後息子にプレゼントしてもらいました。
8時30分すぎ
家族到着(手術室は立ち会い出産不可でしたが、控え室に家族1名は必ず来てもらう必要があるとのことで、私は母に来てもらいました。人数は、最大2名まで可能でした。)
8時50分
看護師さんと一緒に病室を出発。母に見送られ,手術室に向かいます。
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オペ室のフロアには、廊下の両サイドにオペ室の大きな自動扉が左右共に6扉ほどズラッと並んでいてドラマで見るような異空間。それぞれのオペ室へ、患者さんが看護師さんと入って行きます。私は一番奥の右側の扉を案内され、そこではまず名前の確認,同意書の確認等を行いました。
9時
看護師さんの案内に従って、手術台に自分で上がり,服を脱ぎ、寝転びます。
体の上にはタオルがかけられ、バイタルなどを計られ、麻酔科の先生が来られて麻酔の準備が着々と進められました。緊張と不安を感じながら,看護師さんが手を握って話しかけてくれてたのは、気持ちが紛れてとてもありがたかったです。
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09時05分 麻酔の準備
手術台に上がって5分ほどで準備ができ、背中の消毒後(ひんやりしてびっくり)に麻酔の針が背中に入ります。言われた通り、横向きになってエビみたいに背中を丸めて、おへそを見る姿勢でじっと耐えます。「針が入るときが少し痛いかも」と看護師さんにいわれ、ドキドキ。
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麻酔科の先生から声がかかって、いよいよ麻酔が背中に入ります。(これは本麻酔の注射が痛くならないようにするための前置きの麻酔)
チク、チクっとした痛みを何度か感じますが、採血する時に針が刺さる時くらいの痛さで思ったほど痛くなかったです。「ここからは痛くないですからね!ちょっとズーンと圧を感じると思います」と言われ,本麻酔が背中に入れられる。これも本当に痛くなくて、確かに言われたようにズーンと何か背中を押す圧を感じるけど全然大丈夫だって感じました。すぐに足がじんわり暖かくなってきました。
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麻酔を浸透させる(5-10分)
保冷剤を使って麻酔がどこまで広がっているかをチェック。胸の下あたりまで麻痺してることを確認してオペが始まります。
私の場合、なかなか上まで麻酔が上がって来なくて手術台の頭を下げたり右をさげたりとすごい傾けられました。麻酔が浸透してきたのか、背中が急にすごく痛くなって、胸も重苦しくなって、麻酔科の先生にそれを伝えると吐き気止めの処置や酸素マスクを近くに置いてくれたりして、すぐに良くなって一安心😌その後一気に麻酔がまわってきたようで、足を動かそうと思っても動かないし、力も入らなくなってて、保冷剤をあてても胸の下まで冷たさを感じなくなってきました。いよいよ始まると心の準備。
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帝王切開手術が始まる!(この後、開始10分くらいで誕生します!)
麻酔してもらった時点で、麻酔がしっかり効いてるのが分かり、手術中の痛みの恐怖心は全くなくなりました。お腹の方で音が聞こえたり振動がするんだけど、もう切ってるのかなー?って感じで、胸の上でカーテンで仕切られてるから見ることもできず、生まれるその時を待ちます。
9時30分ごろ
看護師さんから「ぐいって押されたら赤ちゃんが産まれますよ!」と言われて、「頭見えてますからね、押されますよー」っと、ぐいっとお腹を押されました。「あっお腹が軽くなった!」と感じた数秒後、
「オンギャーオンギャー」
大きな元気な産声が聞こえて,自然と涙が溢れました。「おめでとう御座います!」と看護師さん。よかった、元気に生まれたんだー!って思って、赤ちゃんがほぼ絶え間なく泣いてる声を聞いて安心しました。声を聞いて感動して、涙が止まりません。
後処置(約25分、ここがいちばん所要時間が長かったです)
生まれた後も全く痛みの感覚はありませんが、ジュルジュル〜とお腹の中の液体を吸ってる音が何度も聞こえたり,縫われてるようなその微妙な振動を上半身で感じました。10時、全ての処置が終了し部屋は片付けモードに。私はレントゲンを一枚撮って、手術台からベットに移され、お迎えの看護師さんを待機室で待ちました。
赤ちゃんの呼吸がおかしい?
生まれた赤ちゃんは、産声がとっても元気に聞こえていて、元気でよかったって思ってたのですが、看護師さんから「赤ちゃんの呼吸が苦しそうなので小児科の先生に今からみてもらいますね」と告げられ,「えっ。。?!」と戸惑いました。私はまだ帝王切開の後処置中だったのでお腹を縫われてる最中、まもなく小児科の先生が入ってきていろいろみてくれてる様子。そのあと赤ちゃんが保育器に入れて連れて行かれるみたいで、その前に、看護師さんが私にメガネをつけてくれました。保育器にはいる直前に、赤ちゃんとの写真を撮ってくれて赤ちゃんのほっぺと小さなおててを触らせてくれてこの時の感触が今でも忘れられません。ほんの5秒ほど。冷たくて小さな手、まだお目目も開いてなくて、白っぽくて、産まれたてのほやほやなあの感じ、本当に可愛かった。心が温かくなった。赤ちゃんはそのまま保育器に連れられて上がってしまったのでしばらく会えないんだなぁと寂しくなりました。その後,小児科に行く前に、控室のばあばのとこに赤ちゃん見せに来てくれてたみたいでばあばも赤ちゃんを一瞬見れて、写真撮ってくれていました。
そこから2時間ほど、呼吸の状態がおちつくまで小児科に診てもらい、母子同室の許可をいただいて一安心。今日は私は寝たままなのでお世話はできないけど、看護師さんがたびたび赤ちゃんを連れてきてくれて横に寝かせてくれたりとっても嬉しくて癒される時間でした。
術後の傷口の痛みの程度
術後すぐはまだ麻酔がきいて下半身が麻痺してる状態なのでもちろん痛みも感じることなく寝たまますごしました。13時時ごろには麻酔も覚めてきて自分で足を動かせるようになってきて、その頃から痛みを意識するようになってきました。
結論、今回の術後の痛みのコントロールは前回と比べてかなり楽でした。今回の痛み止めの方法は、①痛くなってきたら自分でボタンを押していき腕の静脈から麻酔薬をいれるものと、②それでも痛い場合は看護師さんが他の痛み止めの点滴を追加で持ってきてくれるという体制で術後0-1日間は乗り越えられました。
①の、ボタンを押して自分で入れる痛み止めは、かなり鎮痛作用が強いものみたいで私にとっては最強でした。作用が強い分,吐き気やふらつきなど副作用が出る人も多いらしいですが、私にはほとんど副作用もなく使いやすくて神レベルに痛みをおさめてくれました。このおかげで、術後0-1日間は傷口のズキズキする痛みはほとんど感じなかったです。また、この薬は常時0.8ml/時、点滴から入っているらしくて、私がボタンをおすと+1ml入るようになってるそうです。1回押すと10分は作動しないようになっているので入れすぎることはないから大丈夫とのことでした。私は痛くなる前に早めに早めにと思って、少し痛みの閾値があがってきたなと感じたら押すようにしてたので手術当日は30分毎くらいに押していました。
点滴の看護師さんが持ってきてくれる点滴は、手術日の夜中に入れてくれました。2種類の鎮痛剤を3時間毎に交互にいれてくれました。このおかげで夜中も痛みが辛くて眠れないなどにはなりませんでした。
後陣痛とお腹を押される痛みについて
手術の後,子宮の戻りのチェックや悪露の出具合をみるなどで1時間おきくらいにお腹をグイグイ押されました。麻酔の麻痺が残ってるうちはなんともなかったのですが、切れてきてからはその押される痛みが痛くて痛くて。。。顔が歪んでしまいました💦子宮の戻りが悪かったらしくて、押された後には大きなアイスノンをお腹に巻きつけられてそれもチョイ痛でした。夜にはアイスノンは外されたのでホッとしたのですが、翌日までお腹押されるのは続いてその度に顔が歪んでしまうほどの痛みに耐えました。これはそれぞれ10秒ほどのことなのでなんとか耐えられました。
そして後陣痛については、子宮収縮剤の点滴を定期的に入れるのでその時激しく収縮するときがあって息ができないほど辛い時間がありました。ただ、子宮収縮も波があって、痛みがキューっときたら何十秒ほどすると落ち着いてきて次の痛みまで何分も空いたりするのでその間に気持ちや呼吸を整えたり,鎮痛剤のボタンを押したりして次の波に備えました。2.3回きつい波が来た後は,鎮痛剤が効いてるのかしばらくは大丈夫なことも多かったので一時的な痛みとして我慢できました。
術後1日目から歩行練習開始
今回の病院では帝王切開術後1日目から歩行する練習が始まりました。前回の手術のときは別の病院ですが歩行練習が始まったのは術後2日目だったので、正直不安でした。
しかし、実際は,前述した①の押しボタン式の鎮痛剤のおかげでなんとかクリア。痛いけど思ったほど痛みに奮闘することはほぼなく,ゆっくり、ゆっくり、背中は猫背ですが、壁に捕まりながら動けばトイレまで行くことができました。人によっては、麻薬の副作用で立った時にふらついたり倒れたりする人もいるみたいで、次トイレ行くときに不安な時はナースコールしてくださいっと言われました。この日の歩行は、部屋のトイレの行き来だけチャレンジして、あとはベッドに横になっていました。
前回の帝王切開の痛みと比較
記憶では、前の帝王切開の時の方が痛みがキツかった記憶があります。痛すぎて悪寒がするほど熱が出たり,術後は痛みでずっと眉間にシワを寄せてた気がします。その時は、もう閉院してしまった個人の産婦人科クリニックでの帝王切開でした。痛みのコントロールは、坐薬と看護師さんが持ってくる点滴が中心で、今回のようなボタンを押す形式のものはありませんでした。病院によっていろいろ違いがあるんだなと感じています。ただ、今回のようないくら強い鎮痛剤でも、副作用がでてしまっては使うのも辛いと思うので、人それぞれに相性があるのかなと思います。一概にこれがいいとは言えませんしやってみないとわからないと思うのですが,私にとっては今回のものが自分には合っていたのかなと感じました。
これから帝王切開をうけられる方は術後の痛みへの不安はなかなか消えないと思います。でも、先輩ママさんも多くの方がそれぞれの産院のやり方で乗り越えられてきたことと思いますし、痛み自体は日にち薬でどんどん良くなってくるので、先生と看護師さん、スタッフのみなさんを信じてその日を前向きな気持ちで迎えて欲しいなと思います😌私も、2回違う病院で帝王切開をうけて、痛みの感じ方は違いますが、痛みのきつかったときのことを思い出しても、その時その時のスタッフの方や赤ちゃんの顔を見ながら、周りに支えられて乗り越えれたし,痛みよりそのとき感じた嬉しさや喜びの方の記憶のほうを強く覚えています。いずれも私にとってはいい思い出になっています😊