🌿 はじめに — 妊娠中の鉄分、不安ありませんか?
妊娠中は「鉄分が大切」とよく聞きますよね。
でも実際に、
- どれくらい必要なの?
- 何を食べればいいの?
- 食事だけで足りるの?
- 不足するとどうなるの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
妊娠中は血液量が増え、赤ちゃんの成長にも鉄分が使われるため、普段より多くの鉄分が必要になります。鉄分は赤ちゃんの成長だけでなく、ママのからだを支える重要な栄養素です。
しかし、「必要量」や「効率的な摂り方」を知らないと、せっかく意識していても十分に補えないことがあります。
この記事では、管理栄養士の視点から
✔ 妊娠中に必要な鉄分量
✔ 不足するとどうなるのか
✔ 鉄分が多い食べ物
✔ 吸収率を上げるコツ
をわかりやすく解説します。
①妊娠中に必要な鉄分量-どうして増える?
妊娠中は赤ちゃんだけでなく、ママ自身の血液量も増えます。
そのため、妊娠していないときよりも多くの鉄分が必要になります。
妊娠していない成人女性の鉄分推奨量は約6.0mg/日(※月経ありの場合)。
妊娠中は以下のように増加します。
- 妊娠初期:約+2.5mg
- 妊娠中期・後期:約+9.5mg
特に中期以降は必要量が大きく増えるため、食事から意識的に摂ることが大切です。

②鉄分不足で起こる症状・リスク
妊娠中に鉄分が不足すると、
- 貧血
- めまい
- 動悸
- 疲れやすさ
などの症状が起こりやすくなります。
さらに重度の鉄欠乏性貧血の場合、早産や低出生体重児のリスクも指摘されています。
妊婦健診で貧血を指摘される方が多いのも、この時期に鉄分需要が高まるためです。
③鉄分が多い食べ物(種類と吸収率)
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。
✔ 吸収率が高い「ヘム鉄」
- レバー
- 牛赤身肉
- かつお
- まぐろ
動物性食品に含まれ、吸収率は約15〜25%と高めで効率的に補えます。

✔ 植物性の「非ヘム鉄」
- 小松菜
- ほうれん草
- ひじき
- 納豆
- 豆腐
吸収率は約2〜5%と低めですが、毎日の食事に取り入れやすいのが特徴です。

④鉄分の吸収率を上げるコツ(管理栄養士おすすめ)
単に食材を食べるだけではなく、吸収を高める工夫が大切です。
📌 吸収UPのポイント
✔ ビタミンCと一緒に摂る
→ 例:小松菜+パプリカ
✔ 良質なたんぱく質をしっかり摂る
✔ 食後すぐのコーヒー・紅茶を控える
(タンニンが吸収を妨げる)
このような食事全体の組み立てで、鉄分の利用効率はぐっと高まります
管理栄養士としてお伝えしたいのは、
「鉄分単体ではなく、食事全体のバランスが大切」ということです。
⑤食事だけで必要量を満たせる?
妊娠初期〜中期は、食事で補える方もいますが、妊娠中期以降は必要量が大きくなり、食事だけで十分に摂るのは難しい場合もあります。
つわりや食欲低下がある場合や鉄を多く含む食材が苦手な場合は食事だけで補うのは難しいこともあります。
実際、妊婦健診で貧血を指摘され、鉄剤を処方されるケースも少なくありません。
最近では、葉酸と一緒に鉄分を含むサプリメントを活用する方も増えています。
必要な場合は健診での検査や、専門家と相談しながら補助を考えましょう。
⑥食事×葉酸でさらに安心
鉄分の吸収や赤ちゃんの発育をサポートする栄養素として、葉酸も重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています👇
⑥まとめ — ママと赤ちゃんのための栄養戦略
妊娠中は普段より多くの鉄分が必要になります。
✔ ヘム鉄を意識する
✔ 非ヘム鉄+ビタミンC
✔ バランスのよい食事
を心がけましょう。
無理をして完璧を目指す必要はありません。
不安な場合は、かかりつけ医や管理栄養士に相談するのも大切です。
赤ちゃんとママの健康を守るために、できることから少しずつ始めていきましょう。
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