妊娠中に
- 立ち上がるとふらっとする
- 急にめまいが起こる
- 貧血ではないか心配
と感じたことはありませんか。
妊娠中のめまいは決して珍しい症状ではなく、
多くの妊婦さんが経験します。
主な原因として
- 貧血
- 血糖値の変動
- 血圧の変化
- 水分不足
などが関係していると考えられています。
これらは
食事の内容や食べ方を整えることで予防できる場合もあります。
この記事では管理栄養士の視点から
- 妊娠中のめまいの原因
- 食事でできる対策
- おすすめの食べ物
- 避けたい食品
- 受診の目安
をわかりやすく解説します。
▶︎妊娠中は立ちくらみを感じることもあります。原因と食事対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
→【管理栄養士が解説】妊娠中に立ちくらみが起こるのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・受診の目安
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妊娠中にめまいが起こる原因
妊娠中のめまいは
いくつかの要因が重なって起こることが多いとされています。
主に以下の原因が考えられます。
- 貧血(鉄分不足)
- 血圧の変化(低血圧)
- 血糖値の低下
- ホルモンバランスの変化
👉原因によって対策が変わるため、自分に当てはまるものを意識することが大切です。
①貧血(鉄分不足)
妊娠すると
血液量は約1.5倍
に増えます。
そのため鉄の必要量も増え、
鉄不足による貧血が起こりやすくなります。
貧血になると
- めまい
- 動悸
- 息切れ
- だるさ
などの症状が出ることがあります。
▶︎妊娠期の貧血についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【管理栄養士が解説】妊娠期の貧血とは?原因・診断基準・食事対策まで専門的にわかりやすく解説
▶︎妊娠中の頭痛、息切れ、動悸、疲れやすい、だるいなどの症状に関してはこちらで解説しています。
→【管理栄養士が解説】妊娠中の頭痛は食べ物で改善できる?原因とおすすめの食事・避けたい食品
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【管理栄養士が解説】妊娠中に息切れするのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・受診の目安
→【管理栄養士が解説】妊娠中に疲れやすいのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・おすすめの栄養素
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②血圧の変化(低血圧)
妊娠中は血管が拡張し
血圧が低くなりやすくなります。
急に立ち上がると
立ちくらみのような症状が
起こることがあります。
③血糖値の低下
妊娠中は
血糖値が不安定になりやすい状態
です。
食事の間隔が空くと
血糖値が下がり
- めまい
- 冷や汗
- ふらつき
が起こることがあります。
▶︎血糖値の急激な変動についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【管理栄養士が解説】妊娠中の血糖値スパイクとは?急上昇の原因・インスリンと脂肪蓄積の関係までわかりやすく解説
④水分不足
妊娠中は
- 血液量の増加
- 羊水
- 代謝増加
などにより
水分不足になりやすい状態
です。
軽い脱水でも
めまいが起こることがあります。
また、妊娠中のめまいは、貧血や血糖値の変動によって動悸と一緒に起こることもあります。
→【管理栄養士が解説】妊娠中に動悸が起こるのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・避けたい食品
めまいは食べ物で改善できる?
結論からいうと👇
👉原因に合わせた食事でやわらげることができます。
食事だけで症状が完全に治るわけではありませんが、栄養状態を整えることは大切です。
特に重要なのは以下の3つです。
- 鉄分(貧血対策)
- たんぱく質(血液の材料)
- エネルギー(低血糖予防)
原因別|めまいに効く食べ物
めまいは原因別に対策するのがポイントです。
■貧血が原因の場合
妊娠中期以降の鉄の推奨量は
16mg/日
です。
鉄を多く含む食品
- レバー
- 赤身肉
- ほうれん草
- 小松菜
- 納豆
👉鉄分+たんぱく質を意識
▶︎妊娠中の鉄分摂取についてはこちら
【管理栄養士解説】妊娠中の鉄分はどれくらい必要?妊娠初期の必要量と不足リスク
■低血糖が原因の場合
間食を利用して空腹を避けたり,
食事のときは炭水化物だけの食事を避け、
血糖値の急激な変化や低血糖を防ぐことが大切です。
例えば
炭水化物だけの食事
- おにぎりだけの食事
- 菓子パンだけの食事
では
血糖値が大きく変動します。
理想は
主食+主菜+副菜
の組み合わせです。
例
ご飯
焼き魚
野菜のおひたし
味噌汁
▶︎血糖値を安定させる食事についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【管理栄養士が解説】妊娠中の食後血糖値を上げない方法|食事・間食・生活習慣の具体的対策
▶︎妊娠中の血糖値の乱高下についてはこちらに詳しく解説しています
【管理栄養士が解説】妊娠中の血糖値スパイクとは?急上昇の原因・インスリンと脂肪蓄積の関係までわかりやすく解説
また、間食を活用して空腹時の低血糖予防を意識しましょう。間食におすすめは下記のようなものです。
例
- おにぎり
- バナナ
- ナッツ
- ヨーグルト
👉少量の間食でこまめなエネルギー補給が大切
▶︎妊娠中のおやつについてはこちら
【管理栄養士が解説】妊娠中のおやつは必要?何をどれくらい食べていい?体重管理と栄養補給を両立する間食の考え方
■血圧低下が原因の場合
- 水分
- バランスのよい食事
水分の目安は。
1.5〜2L/日
を目安に水分補給を行いましょう。
👉脱水・栄養不足を防ぐことが重要
▶︎妊娠中の食事の整え方についてはこちらに詳しく解説しています。
【管理栄養士が解説】妊娠中の体重管理|増え方の目安・血糖コントロール・将来につながる食事の整え方
鉄の吸収率を上げる食べ方(重要)
鉄分はとり方によって吸収率が変わります。
👉ポイント👇
- ビタミンCと一緒にとる
- 動物性たんぱく質と組み合わせる
例👇
・ほうれん草+肉料理+トマト
・魚+野菜+レモン汁
・納豆+豚汁+みかん
めまいを悪化させる可能性のある食品
すべての人に当てはまるわけではありませんが
次のような食事は症状を悪化させる場合があります。
甘いものの食べすぎ
糖質の多い食品は
血糖値を急激に上げたあと
急激に下げることがあります。
これが
- ふらつき
- めまい
につながることがあります。
甘いものがやめられない理由については
こちらの記事で詳しく解説しています。
→【管理栄養士が解説】妊娠中に甘いものがやめられない理由|体重と血糖を守る食べ方
すぐできるめまい対策
食事以外でできる対策はこちらです👇
- 急に立ち上がらない
- 水分をしっかりとる
- 無理をしない
- しっかり休む
間食のとり方(低血糖対策)
めまい予防には👇
- おにぎり
- バナナ
- ナッツ
- ヨーグルト
がおすすめ。
👉「少量をこまめに」がポイント
受診が必要なめまい
次のような場合は
医療機関に相談してください。
- 強いめまいが続く
- 意識が遠のく
- 視界がぼやける
- 頭痛を伴う
👉無理せず早めに相談することが大切です。
他の症状との関係
めまいは以下とも関係があります。
- 立ちくらみ
- だるさ
- 疲れやすさ
▶立ちくらみについてはこちら
【管理栄養士が解説】妊娠中の立ちくらみは食べ物で改善できる?原因とすぐできる対策・受診の目安
▶だるさについてはこちら
【管理栄養士が解説】妊娠中にだるいのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・おすすめの栄養素
▶︎疲れやすいについてはこちら
【管理栄養士が解説】妊娠中に疲れやすいのはなぜ?原因と食べ物でできる対策・おすすめの栄養素
貧血との関係(重要)
めまいの原因として多いのが「貧血」です。
▶妊娠中の貧血についてはこちら
【管理栄養士が解説】妊娠期の貧血とは?原因・診断基準・食事対策まで専門的にわかりやすく解説
妊娠期の食事を整えることは将来の健康にもつながる
妊娠期の食生活は
赤ちゃんの栄養だけでなく
家族全体の食習慣を整えるきっかけ
にもなります。
例えば
- 野菜を増やす
- バランスよく食べる
- 甘いものを控える
といった習慣は
将来の
- 生活習慣病予防
- 子どもの健康
にもつながります。
無理のない範囲で
食生活を整えていきましょう。
まとめ
妊娠中のめまいは
- 貧血
- 血糖値の変動
- 血圧の変化
- 水分不足
などさまざまな原因で起こります。
食事で改善できる場合がありますが、
原因に合わせた対策が必要になります。
まずは
👉「食事を少し整えること」から始めてみましょう。
▶むくみが気になる方はこちら
【管理栄養士が解説】妊娠中のむくみは食事で改善できる?原因・塩分・対策をわかりやすく解説
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