妊娠中に
- お腹がゆるくなる
- 急に下痢が続く
- 食べるとお腹が痛くなる
という症状が出ると
「赤ちゃんに影響はないの?」
「何を食べればいいの?」
と不安になる方も多いと思います。
実は妊娠中は
ホルモンの変化や腸の動きの変化によって
下痢が起こることがあります。
しかし多くの場合
一時的な体の変化であることが多く、
食事の工夫で改善することも少なくありません。
この記事では管理栄養士の視点から
- 妊娠中に下痢が起こる原因
- 食事でできる対策
- 受診の目安
をわかりやすく解説します。
妊娠中は体の変化により、下痢だけでなくさまざまな消化器症状が起こることがあります。
例えば
・妊娠中の胃痛
・妊娠中の便秘
・妊娠中の胸焼け
・妊娠中の食欲不振
などです。
それぞれの原因や食事対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の胃痛はなぜ起こる?原因と食事でできる対策・受診の目安
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の便秘はなぜ起こる?安全な食事対策と今すぐできる改善習慣
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の胸焼けはなぜ起こる?食事でできる対策と避けたい食べ物
▶【管理栄養士が解説】妊娠中に食欲がないのはなぜ?食欲不振の原因と無理なく食べる食事の工夫
妊娠中に下痢が起こる原因
妊娠中の下痢には
いくつかの原因があります。
ホルモンの影響
妊娠すると
プロゲステロン(黄体ホルモン)
というホルモンが増えます。
このホルモンは
- 子宮を守る働き
- 筋肉をゆるめる働き
があります。
その影響で
腸の動きが不安定になる
ことがあります。
通常時でも腸は
1日1〜3回程度の蠕動運動
を行いますが、
妊娠中は
- 便秘
- 下痢
の両方が起こりやすくなります。
食事の変化
妊娠すると
- 食事内容が変わる
- 食べる量が増える
- つわりで偏る
などの変化があります。
例えば
- 脂質の多い食事
- 冷たい飲み物
- 甘いもの
は
腸の動きを刺激して下痢の原因になることがあります。
冷え
妊娠中は血流が変化し
体温調節が不安定になりやすい
状態です。
特に
- 冷たい飲み物
- 冷房
- 薄着
などによって
お腹が冷えると腸の動きが活発になり
下痢が起こることがあります。
妊娠中の腸は普段とどう違う?
妊娠していないときと比べると
妊娠中の腸は
とても敏感な状態です。
理由は
①ホルモン変化
②子宮の拡大
③自律神経の変化
などが重なるためです。
そのため
普段は問題ない食事でも
妊娠中は
- お腹が張る
- 下痢になる
ことがあります。
妊娠中は腸だけでなく、胃や食道の働きも変化するため、
・胃痛
・胸焼け
・食欲不振
などの症状が同時に起こることもあります。
それぞれの原因や食事対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の胃痛はなぜ起こる?原因と食事でできる対策・受診の目安
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の胸焼けはなぜ起こる?食事でできる対策と避けたい食べ物
▶【管理栄養士が解説】妊娠中に食欲がないのはなぜ?食欲不振の原因と無理なく食べる食事の工夫
下痢のときにおすすめの食事
下痢のときは
腸を休ませる食事
が大切です。
消化の良い食事
例
- おかゆ
- うどん
- 白米
- バナナ
これらは
脂質が少なく消化が良い食品
です。
腸への刺激が少ないため
下痢のときでも食べやすい特徴があります。
温かい食事
冷たい食べ物は
腸を刺激する可能性
があります。
そのため
- 温かいうどん
- 温かいスープ
などがおすすめです。
下痢のときに控えたい食べ物
腸を刺激する食品は
症状を悪化させることがあります。
脂っこい食べ物
例
- 揚げ物
- 脂身の多い肉
脂質は消化に時間がかかるため
腸に負担がかかります。
食物繊維の多い食事
通常は健康に良い食物繊維ですが
下痢のときは刺激になる場合があります。
例
- ごぼう
- 玄米
- 海藻
症状が落ち着いてから
少しずつ戻すようにしましょう。
水分補給も大切
下痢が続くと
脱水のリスク
があります。
水分は
- 水
- 麦茶
- 経口補水液
などを少しずつ摂取しましょう。
妊娠中は
1日1.5〜2L程度の水分
が目安とされています。
また妊娠中は血糖値が変動しやすく、食事内容によって体調が大きく変わることもあります。
血糖値を安定させる食事の考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の血糖値スパイクとは?急上昇の原因・インスリンと脂肪蓄積の関係までわかりやすく解説
受診が必要な症状
次の症状がある場合は
医療機関へ相談してください。
- 下痢が3日以上続く
- 発熱がある
- 強い腹痛
- 血便
妊娠中は
自己判断せず相談することが大切です。
妊娠中の体調変化とうまく付き合う
妊娠中は
- 便秘
- 下痢
- 胃痛
- 胸焼け
など様々な消化器症状が起こります。
体調に合わせて
食事を調整する習慣
を身につけることは
妊娠期だけでなく
その後の健康にも役立ちます。
妊娠中は下痢だけでなく、さまざまな体調変化が起こります。
体調に合わせた食事対策については、こちらの記事も参考にしてください。
▶【管理栄養士が解説】つわりで気持ち悪いときに食べられるもの|吐き気があるときの食事の工夫
▶【管理栄養士が解説】妊娠中すぐお腹が空くのはなぜ?原因と太りすぎを防ぐ食事のコツ
▶【管理栄養士が解説】妊娠中の便秘はなぜ起こる?安全な食事対策と今すぐできる改善習慣
まとめ
妊娠中の下痢は
- ホルモン変化
- 食事
- 冷え
などが原因で起こることがあります。
症状があるときは
- 消化の良い食事
- 温かい食事
- 水分補給
を意識しましょう。
症状が長く続く場合は
医療機関へ相談してください。
