妊娠中、
・胃がキリキリ痛む
・食後に胃が重くなる
・胃のあたりがムカムカする
このような胃痛を感じることがあります。
妊娠中は
- ホルモンの変化
- 胃腸の働きの変化
- 子宮の大きさの変化
などにより、普段とは体の状態が大きく変わります。
その影響で
胃の不調を感じる妊婦さんは少なくありません。
しかし、
「赤ちゃんに影響はない?」
「このまま様子を見て大丈夫?」
と不安になる方も多いでしょう。
この記事では管理栄養士の視点から
- 妊娠中の胃痛の原因
- 食事でできる対策
- 注意すべき症状
を具体例とともにわかりやすく解説します。
体調に合わせて食事を整えることは、
妊娠期だけでなく今後の健康にもつながる大切な習慣です。
妊娠中に胃痛が起こる主な原因
妊娠中の胃痛は
いくつかの要因が重なって起こります。
①ホルモンの影響
妊娠中は
プロゲステロン(黄体ホルモン)
が増加します。
このホルモンには
- 妊娠を維持する
- 子宮の収縮を抑える
という大切な働きがあります。
一方で
消化管の動きがゆっくりになる
という作用もあります。
その結果
- 胃もたれ
- 胃痛
- 消化不良
が起こることがあります。
妊娠していないときの胃痛は
ストレスや胃炎などが原因になることが多いですが、
妊娠中は
ホルモンの影響による生理的な変化で起こることも多いのが特徴です。
②子宮が大きくなることによる胃の圧迫
妊娠が進むと
子宮が大きくなります。
その結果
胃が物理的に圧迫される
ことがあります。
特に妊娠後期は
- 胃もたれ
- 胸焼け
- 胃痛
を感じやすくなります。
この症状は
妊娠中の胸焼けと同時に起こることもあります。
👉【管理栄養士が解説】妊娠中の胸焼けはなぜ起こる?食事でできる対策と避けたい食べ物
③つわりによる胃の不調
妊娠初期は
約70〜80%の妊婦さんがつわりを経験する
といわれています。
つわりがあると
- 胃がムカムカする
- 食欲が落ちる
- 胃痛を感じる
ことがあります。
つわり中の食事については
こちらの記事で詳しく解説しています。
👉【管理栄養士が解説】つわり中に食べやすい食べ物ランキング10選|吐き気があるときの食事の工夫
妊娠中の便秘や下痢についてはこちらに書いています。
👉【管理栄養士が解説】妊娠中の便秘はなぜ起こる?安全な食事対策と今すぐできる改善習慣
👉【管理栄養士が解説】妊娠中に下痢が起こる原因とは?食事でできる対策と注意すべき症状
妊娠中の胃痛をやわらげる食事の工夫
胃痛があるときは
胃に負担をかけない食事が大切です。
①少量をこまめに食べる
一度にたくさん食べると
- 胃が大きく広がる
- 消化の負担が増える
ため、胃痛が悪化することがあります。
そのため
1日5〜6回に分けて食べる
方法がおすすめです。
例
朝
おにぎり
午前
ヨーグルト
昼
うどん
午後
果物
夜
ごはん+豆腐
このように
少量をこまめに食べるだけでも胃の負担が軽くなります。
②消化のよい食事を選ぶ
胃痛があるときは
消化の良い食事を選びましょう。
おすすめ
主食
- おかゆ
- うどん
- 柔らかいごはん
主菜
- 豆腐
- 白身魚
- 鶏むね肉
副菜
- 煮野菜
- かぼちゃ
- にんじん
脂っこい料理は
消化に時間がかかるため控えめにします。
③刺激の強い食べ物を控える
胃が痛いときは
胃酸の刺激を強める食品を控えましょう。
例
- 香辛料の強い料理
- 脂っこい揚げ物
- カフェインの多い飲み物
カフェインについては
妊娠中は
1日200mg以下
が目安とされています。
これは
- コーヒー約2杯
- 紅茶3〜4杯
程度に相当します。
妊娠中に注意したい食材
妊娠中は胃痛の有無に関わらず
注意したい食品があります。
例
- 生肉
- 加熱不十分な肉
- 生魚(食中毒リスク)
- ナチュラルチーズ
これらは
リステリア菌などの感染リスクがあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
👉【管理栄養士が解説】妊娠中に避けたい食べ物一覧|理由と目安量をやさしく解説
こんな症状があるときは受診を
次のような症状がある場合は
医療機関に相談しましょう。
- 強い胃痛が続く
- 吐き気や嘔吐が続く
- 食事や水分がとれない
- 黒い便が出る
妊娠中は
自己判断せずに医師へ相談することが大切です。
妊娠期の食事で大切な基本
体調が落ち着いているときは
- 主食
- 主菜
- 副菜
をそろえた食事が基本です。
これは
- 赤ちゃんの成長
- 産後の体力回復
にもつながります。
妊娠期に整えた食習慣は
出産後や家族の健康にもつながる
一生の健康習慣の土台
になります。
体調に合わせながら
少しずつ整えていきましょう。
まとめ
妊娠中の胃痛は
- ホルモンの変化
- 胃の圧迫
- つわり
などが原因で起こることがあります。
食事の工夫としては
- 少量をこまめに食べる
- 消化のよい食事を選ぶ
- 刺激の強い食べ物を控える
ことが大切です。
無理をせず、
体調に合わせて食事を整えていきましょう。
